031142 ランダム
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Hobby the world?

Hobby the world?

プロローグ

俺は、一体、今、何処にいるのか?

それは、誰にもわからないだろう。


(一体、どれだけ倒した?)


俺は、俺を飯にしようとしてきているモンスターをずっと殺し続けているが、未だに居なくならない。

どれだけのモンスターが俺を追っている?

ただでさえ、他の追っ手から逃げるのに必死だというのに。


(潮の匂いがする。近くに海でもあるのだろうか?)


今は、そんなことを考えている隙なんてない。

そんなことをしていたら、俺が殺られる。

とにかく、こいつらを倒しながら、少しでも周りを見回せる場所を探さないと…

そうしないと、この紋章が何をしでかすかわかったものじゃない。

だから、今は、逃げることを先決に考えて走ろう。

体力も限界に近い。

魔力は十分にある。だが、ここで紋章を使うわけにはいかない。

周りに被害が及ぶ。

それは、少しでも避けなくてはならない。

だが、そんな悠長なことを言っていられないかもしれない。

潮の匂いが濃くなっている。

急がないと崖にぶち当たるかもしれない。

いや、もうあたる確率が高い。


(あと、どれくらいで崖に着く?)


もう崖が、見えてきた。

やばい。

これ以上は逃げられない。

如何する?

紋章で力を封じて、海に飛び込むか?

うん。それが、たぶん、一番いい方法だろう。


〔また、力を封じるのか?〕

(封じないといけないんだよ)

〔お前の身が保たないぞ〕

(多少のリスクは背負うつもりだ)

〔今回のリスクは高いぞ?〕

(それでも、俺は、むやみにやつらを殺したくはない)

〔それが、鬼神とまで言われていた者の台詞か?〕

(わかっている。俺らしくないってことは。

 でも、今の俺は昔の俺じゃないから。
 だから、力を貸してくれないか?)

〔とんだ、無茶をする宿主だな〕

(その宿主を選んだのがお前だろ?)

〔そうだな〕

「…じゃあ、やるか」

〔ああ、こっちはいつでもいい〕

「………我が身に宿りし-------よ。
 今、汝の宿主として命ずる。
 汝が力を持って我が身の時を戻し、力を封じたまえ」

詠唱が終了とともに俺の体を闇のような光のような輝きが包んだ。

その後の記憶はない。


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